乳歯は大人の歯である永久歯に比べて虫歯になり易いのです。

理由は、硬さ(石灰化)が永久歯の半分位しかなく、そのため虫歯菌が作り出す酸に対する抵抗力が低い為です。

乳歯が虫歯になった時には、治療を行うしかありません。

乳歯には色々種類がありますが、乳歯にはどのような種類があるか?また、虫歯にも初期から重度までありそれらの程度によって治療法が異なります。

1.乳臼歯の種類について

江別市大麻の歯科医が教える歯とお口のこと 乳歯の種類

乳歯には色々な種類がありますが、乳歯の臼歯は上下左右で4本あります。

乳歯のはえる時期に関しては個人差もありますが、

上と下の第一乳臼歯が145か月前後

上と下の第二乳臼歯が25か月前後

にはえてきます。

そして、第二乳臼歯がはえることで乳歯が全てはえそろうのです。

2.乳臼歯が虫歯になり易い理由について

これらの乳臼歯がはえる時には食べ物も多様化して大人が食べる食べ物に近づいてくる時期でもあります。

そして、乳歯の乳臼歯は前歯とは異なり噛む面が複雑な形態をしています。

江別市大麻の歯科医が教える歯とお口のこと 乳臼歯

日本小児歯科学会ホームページより引用

この複雑な形は食べ物をしっかり噛むのには適した形になっていますが、食べ物が残りやすという欠点もあります。

残った食べ物はプラーク(食べ物がお口の中の菌によって発酵して細菌の塊になるもの)というものに変わります。

このプラークが虫歯の原因になります。

また、この時期はしっかりと歯磨きを行うことが難しくお口の管理も十分出来ないことも影響して虫歯が出来やすい環境になってしまうのです。

3.乳臼歯が虫歯になった時の治療法は?

1)初期の虫歯の場合

初期の虫歯であれば進行を抑制するお薬を塗って様子を見ます。

このお薬は「サホライド」という薬品で中に入っているフッ化ジアミン銀という成分が虫歯の進行を抑制します。

江別市大麻の歯科医が教える歯とお口のこと サホライド

株式会社 ビーブランド社 ホームページより引用

このお薬の良い点は非常に優れた薬ですが、欠点もあります。

それは、塗った部分がフッ化ジアミン銀の作用で黒くなってしまう事です。

乳臼歯であれば見た目には問題が生じませんが(笑っても見えない為)、乳歯の前歯に使用した時は黒くなるので笑った時などには見えてしまうことがあります。

2)中等度の虫歯の場合

一般には虫歯の治療を行うことが出来れば、大人と変らない治療になります。

中等度でも小さいむし歯ならコンポジットレジンと言うプラスチックに似た材料で治します。

中等度で大きな虫歯は金属を用いた治し方になります。

言葉が通じない小さいお子さんの歯科治療は一般的に困難です。

抑えつけて治療を行わなければいけないからです。

江別市大麻の歯科医が教える歯とお口のこと レストレイナーとは

レストレイナー 日興ファインズ工業株式会社 ホームページより引用

抑えつける必要性があるお子さんは絶対に治療を受けないように非常に激しい抵抗を示すことがあります。

しかし、通常歯科医院では抑えつける装置なども準備している歯科医院が多いため(レストレイナーと呼びます)、こちらに入れれば暴れていても治療を行うことは可能です。

ただし、保護者の方が「可哀そうなので辞めて下さい」と診療拒否をされれば別です。

一般的には3歳以下の場合と3歳以上の場合で、治療の拒否度が変りますので小さいうちは極力むし歯を作らないようにしっかりとお口の中を管理しましょう。

3)重度の虫歯の場合

江別市大麻の歯科医が教える歯とお口のこと 虫歯重度治療後

デンツプライ社ホームページより引用

重度の虫歯の場合は歯の上の部分が無くなり、食事にも影響が出るので注意が必要です。

この場合は乳臼歯の神経まで達している場合で、多くの場合で神経に対する処置が必要になります。

一度乳歯の神経が化膿してしまうと、治療期間は長くかかります。

更に再度化膿しやすくなってしまいます。

理由は、大人の歯である永久歯は乳歯の神経の部分を含めた根の部分(専門用語でこれを歯根と言います)を吸収して交換が行われます。

大人の歯でも子供の歯である乳歯でも、神経をとったあとに詰めものをしないと化膿してしまうために歯根に詰めものを行います。

永久歯である大人の歯では更にその後に歯がはえて来ませんから、吸収しない材料を詰めてあげます。

しかし、乳歯の場合は永久歯がはえてくるので吸収性の材料で詰めものをしてあげなければいけなにのです。

この吸収性の材料は、残念ですが自由に吸収する時間を調節することができません。

その為、多くの場合では永久歯がはえてくる前に再び詰めた材料が吸収されて化膿してしまうことが多くあります。

また、乳歯の化膿が大きくなってしまうと永久歯の卵(これを専門用語で歯胚といいます)にまで影響を与えてしまい、形成不全を起こしてしまうこともあります(これを専門用語でターナーの歯と呼びます)。

こうなると、影響は乳歯のみならず永久歯にまで及んでしまうので注意が必要になります。

色々なことを考えると乳臼歯の虫歯でも極力早いうちに治療を行い、乳歯の神経にアプローチするような治療は行わない方がよいのです。

最終的に乳歯の神経のをとって詰めものをした後に、金属の詰めもの(これを専門用語でインレーと言います)や金属の冠を被せてあげて一旦終了です。

まとめ

乳歯には色々な種類がありますが、乳歯の臼歯である乳臼歯は食べ物を噛み砕くすりつぶすなどの重要な役割をはたします。

そのような乳臼歯を虫歯にならないように、予防的処置を行うことが重要ですが虫歯になってしまった場合でも軽度のうちに治療を行うことが重要です。

重度になればなるほど治療回数も多くなりますし、治療後の結果も悪くなります。

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